代表ウィーク前最後の試合。きっちり勝利しユーヴェにプレッシャーをかけよう。
第12節 インテル×ヴェローナ
インテル【3-5-2】 ヴェローナ【3-4-1-2】
この試合も劇的な逆転勝利で辛くも勝点3をゲットした。今日の主役はラウタロでもルカクでもなく、バレッラとベシノの中盤の2人だった。
相手は格下と言う事もあり、前半からインテルが主導権を持ち続け攻め立てる。カウンター、クロス、ミドルなどあらゆるパターンで攻め立てるも中々ゴールを割れないインテル。すると20分ヴェローナのカウンターを喰らいハンダノヴィッチがエリア内でファールを犯しPKを宣告される。そして決められまさかのヴェローナに先制点が生まれた。リードしたこともあり益々引いて守備を固めるヴェローナ。5バックとかそんな次元じゃない。7バック、8バックと言って良いほど全員がゴール前を固めて守っていた。これにはさすがのインテル攻撃陣も攻めあぐねチャンスは作れども同点弾が生まれない。
しかし後半65分、ラザロの柔らかいクロスにベシノが走り込み頭で合わせて押し込んだ。FW並の打点の高さで得点を挙げたベシノ。ドルトムント戦でようやく”らしさ”が戻ってきた。
今季不動の3ボランチと化していたインテルの中盤3人に比べれば、見劣りするのは否めない。しかし”一発”を持っているベシノの存在はこう言う均衡した攻めあぐねている展開には効果的だ。前回ドルトムント戦に続いて2戦連続ゴールとなりコンテにとって今後貴重な戦術オプションとなり得るかも知れない。
そしてアシストのラザロも中々のパフォーマンスだった。途中出場だと悪いところばかりが目に付いてしまうが、今日のラザロは良かった。かなり良かった。まだ数試合の出場だが今季一番の出来だったと思います。何が良いってまずドリブルのレベルが高い。独特のリズムで交わすドリブルや一瞬で抜き去るスピードも一級品。昨季のインテルにはいなかったスタイルのサイドアタッカーだ。今日の出来を見ればポリターノが万全でもラザロを使いたくなるだろう。個々数試合の出場で一気に序列を上げてきている。
守備陣ではバストーニが良かった。前回出場時からの改善が出来ているし、同点弾の起点も実はバストーニのサイドチェンジからだった。ほぼノープレッシャーとは言え冷静に周りが見えているように感じました。さらに持ち込んで自らシュートを打つ場面もあってナイス判断でした。何気に良いシュートだったのには驚いたが(笑)
ようやく同点に追いついたインテルは逆転目指し更に攻め立てる。3バックも相手陣内まで上がり全員攻撃に対しての全員守備。
そしてラスト10分に差掛かろうかという時に待望の逆転ゴールが生まれた。
バレッラが左サイドから中へカットインしドリブルの流れからミドル。鋭く巻いたシュートはゴール右隅に突き刺さった。強烈でありながらもコントロールされたシュートは”ワールドクラス”と呼べるゴラッソだった。
移籍後初ゴールをマークしたバレッラは嬉しさが爆発していた。カード上等、ユニフォームを脱ぎ捨てて喜ぶシーンはやっぱり見ていて気持ちが良い。時間帯と言いメアッツァのボルテージが最高潮に達した瞬間でした。そしてベンチも一斉に飛び出し、他の選手も一気に駆け寄りチームとしての一体感を目の当たりにしました。
土壇場でのゴールで何とか勝利したインテルはリーグ3連勝。この3連勝はすべて2-1というスコアです。最後まで手に汗握る展開だが勝っている。兼ねてから言い続けているが、接戦を勝利すること、格下相手に取りこぼさないこと、これが今は出来ている。そしてユーヴェもしぶとく勝ち続けている。決して快勝している訳ではないが中々取りこぼさない。
ローマやアタランタなどの2位グループが足踏みしている状況で、徐々にインテルとユーヴェの一騎打ちの様相です。ここまでは我慢比べ状態だが次節インテルはトリノ、ユーヴェはアタランタと対戦する。この節は首位奪還のチャンスかも知れない。アタランタ次第だがユーヴェが勝点を取りこぼす可能性が大いにある。だからこそインテルは絶対にトリノ戦で取りこぼしは出来ないのだ。
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