代表ウィークが明けリーグ戦再開。公式戦2連敗中のインテルは何としても負けられない試合です。
第8節 インテル×サッスオーロ
インテル【3-5-2】 サッスオーロ【4-3-1-2】
楽勝ムードが一転、冷や汗もんの試合となった。それでも何とか逃げ切り勝利したインテルは勝点1差で首位ユーヴェを追走します。
この試合は前節イタリアダービーで負傷したセンシが間に合わず欠場。ここまでフル回転の活躍をしてきたセンシを欠いてのスタートとなった。そして左WBにはビラーギ、左CBにはバストーニが抜擢された。
開始早々に試合が動く。
2分にラウタロがBOX内左斜め45度でパスを受けるとDFを一人交わしてゴールに突き刺した。ファーストタッチにもかかわらず、冷静かつ技ありのビューティフォーゴールでした。
出鼻を挫かれたサッスオーロだったが、平常を取り戻し果敢に攻撃を仕掛ける。
すると16分に右サイドで角度のない難しいシュートをベラルディが決めて追いつかれる。ここで気になったのはこの日先発のバストーニの守備。少々甘く感じたが、インテル守備陣が全体的に緩かったようにも思えた。
追いつかれてからはほぼ互角の攻めぎあい。それでもインテルはラウタロとルカクの2トップを中心に惜しいチャンスも作っていた。
攻撃の起点となっていたセンシがいない状況で攻撃に詰まるかと思われたが、効果的な縦パスをシンプルに入れて攻撃が出来ていた。今までにあまりないパターンだったが非常に良かったと思う。
この日のラウタロは今季一番の出来に思えた。裏に飛び出すタイミングやDFを背負ったままシュートまで持って行くテクニックは流石の一言だった。
一方のルカクもゴリゴリのポストプレーからチャンスメイク&シュートでサッスオーロ守備陣を脅かした。勝ち越しとなるゴールもゴリッゴリのポストプレーから生まれたもので、バスケのC並のポストプレーだった(笑)
勝ち越したインテルは前半間際にもラウタロが奪ったPKをルカクが決めてドッピエッタ達成。3-1で前半を終えた。
後半に入ると俄然インテルペースに試合が進み、前半の勢いを失うサッスオーロ。そして71分にこの日2本目となるPKをラウタロが沈め、トドメとも思えた4点目を奪った。2トップ揃ってドッピエッタは見ていて気持ちが良いものだ。あとは試合を確実に終わらせて・・・しかしサッスオーロは諦めていなかった。
後半4点目を奪ったインテルは立て続けに選手交代し、ラウタロ→ポリターノ、カンドレーヴァ→ラザロ、ルカク→ベシノが代わってピッチに立つ。
インテルの右サイドを担っているカンドレーヴァは決して守備が良い選手ではないが、代わって入った今日のラザロはそれ以上にお粗末な守備だった。
サッスオーロの2点目も右サイドから崩されての失点。2点差となり完全に流れが変わってしまいインテルは前半のような攻撃が全く出来なくなった。受け身に回るインテルにつけ込むように、サッスオーロの猛攻が襲いかかる。
そして恐れていた事態に。
左WGに途中から入ったボガと言う選手にドリブル突破を許し、遂に3点目を奪われてしまった。ここまで鉄壁を誇っていたチームとは思えないほどザルな守備でした。3人~4人は抜かれたのではないだろうか。しかしこの失点シーンの一連の流れで一番の問題はボールの取られ方です。点差、時間帯を考えても限りなくセーフティに繋ぐのが鉄則なはず。しかし3点目の失点では、バストーニのあまりに中途半端な前線へのフィードをあっさりカットされたことが発端だった。これにはブロゾヴィッチも相当激怒していた。その前にも同じようなパスをしており、競ったルカクも同様に激怒していた。
まだ20歳前後と若く、経験もないバストーニなのであまり責めることも出来ないが、このプレーに関しては猛省して次の機会に活かして欲しい。
1点差に追い詰められ俄然勢いが出るサッスオーロは4点目を奪いに更に攻め立てる。完全に防戦一方となったインテルだったが最後は何とか凌いでタイムアップ。めちゃくちゃ焦りました・・・。
何とか勝利したが、この試合では選手層の不安が浮き彫りとなった試合でした。ここまで戦力が落ちるとは・・・。
とにかくユーヴェが勝ち進む以上、取りこぼしは許されない。今節は数名の主力を欠いて臨んだ試合なので致し方ない部分もあるが、やはり格下相手には控え組が出ても確実に勝ちきれるような試合内容を期待したい。
余談ですが、この試合は日本時間で19:30キックオフと早い時間帯だったので、日本シリーズと両方同時に見てて疲れました(笑)
何を隠そう私は生粋の巨人ファンなので、日本シリーズでも勝利すれば最高の夜だったのにな・・・。本拠地東京ドームに戻って逆襲を期待しよう。
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