ジュゼッペ・メアッツァでの「イタリアダービー」、チケット7万5千枚がSOLD-OUT。
1位インテルと2位ユヴェントスの直接対決となり、間違いなく前半戦で最も重要な試合となる。
絶対に勝つ。これだけです。
第7節 インテル×ユヴェントス
インテル【3-5-2】 ユヴェントス【4-3-1-2】
注目のイタリアダービーは王者ユヴェントスに力負けし、インテルは今季初敗北を喫してしまった。
インテル守備陣を完全に崩して流れの中で2点を奪ったユーヴェに対し、インテルは結果的にはPKでの得点だけだった。
開始早々ディバラに決められ追いかける展開になったが、デリフトのハンドでPKを獲得しラウタロが決めて20’には同点に追いついた。しかし30’過ぎにセンシが負傷しベシノと交代を余儀なくされた。その辺りから完全にユーヴェに支配され防戦一方となってしまった。
この負傷交代で改めてセンシが如何に重要な役割を担っているかが如実に露呈しました。
センシを欠くことによりほぼ全ての攻撃がブロゾヴィッチを経由せざるを得なくなってしまった。当然ブロゾヴィッチの負担は増加し、そこを狙ってベルナルデスキやピアニッチが潰してくる。インテルは一気にボールを運ぶことすら出来なくなり、昨季までの”ブロゾヴィッチ頼み”の攻撃になった。バレッラがカウンター時だけではなく、遅攻時ももっとブロゾヴィッチのサポートに周り、ビルドアップに加われば良かったのだが、現時点ではそこまで期待は出来ない。
しかし後半60’位にユーヴェがベルナルデスキとケディラに代えてベンタンクールとイグアインを入れた辺りから流れが変わり始める。守備も献身的に行っていたベルナルデスキに対し交代後のトップ下はディバラ。当然ブロゾヴィッチに対するプレスも緩み、インテルはボールを楽に運び、繋げるようになった。そこからチャンスも作り、後半最大のラウタロの決定機も生まれた。が、DFに当たったシュートはコースが変わってポスト・・・。これが入っていればと悔やまれる。
しかしこの流れの異変に一早く気づいたサッリがディバラに代えてジャンを投入。ベンタンクールがトップ下に入りまた同じようにインテルはビルドアップに苦労した。
1-1で試合が進んだ80’、遂にユーヴェに勝ち越されてしまう。
ロナウドがゴール中央のPA外まで下がってパスを貰い、DFを引きつけて右に抜け出したイグアインへ。どフリーで受けたイグアインは冷静に押し込み決勝点を挙げた。
この失点に関与してしまったのが後半早々にゴディンと変わって入ったバストーニだった。
完全に意識がロナウドに向いてしまい、本来目を離してはならないイグアインを見失ってしまった。経験も少なく若い選手なので仕方ないとは言え、ピッチに立つ以上見過ごせないお粗末なプレーに思えた。
そもそもゴディンOUT→バストーニINの采配自体が賛否両論あると思うが、個人的にはゴディンのままで良かったと思う。解説者はロナウド対策でシュクリニアルを当てたと言っていたが、そこまでやられていたように見えなかった。結果論になるので話しても仕方のない議論だが、流石にイタリアダービーでバストーニは些か厳しい采配だったのではないだろうか。失点シーン以外でも、もたついたりするプレーも見られたし、やはり先日のプラハ戦とこの試合は重圧が違います。
逆転を許す直前に入ったポリターノもドリブルでチャンスを作るもルカクの決定力が精細を欠き、終了間際のダンブロージオからのスルーパスに完全に抜け出したベシノも決めきれず、タイムアップ。
開幕から続いていた連勝も「6」でストップし、同時に順位が入れ替わり2位転落となった。
この試合の勝敗を分けたのは、両指揮官の采配が大きく影響したと思います。決してコンテの采配を批判する訳ではなく、それ以上にサッリの効果的な采配が効果的だったと言えます。あとは、センシの不在時の試合運び。センシの怪我がどの程度なのか分からないが、長引くようであれば早急に対策を立てなければなりません。
いずれにしてもリーグ8連覇中のユーヴェの強さは伊達じゃなかった。ミッドウィークのCL戦もあって披露も残ってる中での試合とは言え、選手層が厚くプレーの質もインテルのやや上を行くユーヴェが一枚も二枚も上手でした。
先日のバルサ戦から公式戦2連敗となり、2試合で4失点。格上のチームと対峙した時の戦い方を見直さなければならない。
これから代表ウィークに入り次節は2週間後になります。追いかける立場となったインテルは次節のサッスオーロ戦に向けてしっかりと調整を行ってほしい。
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