ハンドメイド【カバーオール】「縫製編」

ハンドメイド

2020.04.17

前回記事では「生地選び」「製図＆型紙作り」「仮縫い」「地伸し」「裁断」までを紹介しました。

そして今回は縫製過程を説明しながら紹介していきます。

前身・胸ポケット・腰ポケット

先ずは前身の切り替え部分に胸ポケットのフタを挟み込んで縫っていきます。そしてポケットの位置を確認してコバステッチで叩いて付けていきます。凄くシンプルで実用性と言うよりデザイン性を求めた胸ポケットと言えます。

胸ポケットのサイズは口幅で12cmで深さが14cmほど。因みにステッチの糸と色は黒の＃40の太さです。当初は定番のオレンジのステッチ用糸で考えていましたが、色々都合が悪く断念しました･･･。

胸ポケットを付けたら次は腰ポケットに取り掛かります。

腰ポケットのデザインは少し大きめでマチ付きのポケットにします。カーゴパンツの脇に付いているようなデザインを参考にしました。

画質悪くてスミマセン･･･。マチ部分は最大で3.5cm付いています。ワンポイントにUSAミリタリーのワッペンを上前に付けてみました。

この作業を下前も同じように作り、前身工程は完了です。

胸、腰ポケットを付けて、一気に前端部分の身返しも縫います。

後ろ身（背中）

背中は超シンプルです。

中表に合わせて縫い代2cmで縫います。それから縫い代を片倒しして縫い代にパイピングをしていきます。パイピングはポリ100％の黒色を使用しました。

パイピングをしたら表からトリプルステッチで抑えて完了です。

襟作り、付け

先ずは襟を作ります。

襟は裏部分の方は切り替えしになっており襟の反りがしやすくなる効果を期待します。

次に前身と背中の肩を縫い合わせます。肩の縫い代も片倒し→パイピン処理→ステッチの流れになります。肩を縫い合わせると襟ぐりが出来て、襟付けをしていきます。

袖作り、付け

襟を付けたら次は袖を作っていきます。

今回のカバーオールの袖は山袖、下袖のある2ピース仕立てです。

先ずは山袖（距離の長い方、肘の方）を縫います。縫い代はこれまでと同様にパイピン処理を施します。

次にエルボーパッチを作って付けていきます。

エルボーパッチはキレイな丸型にしなければなりません。デニム素材でアイロンだけでは到底キレイな丸みは作れないので、始めに5mm幅で粗めにミシンをかけてそのミシン糸を引っ張って立体にしていきます。そして少しずつキレイな丸みに仕上げていきます。

エルボーパッチが出来たら、袖の肘の位置にステッチで叩いて付けていきます。

次に袖口の明き見せを作り、袖をアームホールと合わせて縫い付けます。

今回は製図の段階で袖山の寸法とアームホールの寸法を入念に図って、尚且つ仮縫いもしていたので、すんなり付ける事が出来ました。袖がキレイに付くか付かないかでは仕上がりに大きく影響してきます。

脇縫い～内袖縫い、内ポケット、カフス付け

袖山をアームホールと合わせて縫ったら、次は身頃の脇縫いです。

脇縫いから続けて内袖まで一気に縫います。そして脇を縫うときに内ポケットも一緒に縫います。ここが意外と難関です･･･。

中表に合わせて一気に縫い、ここでも縫い代はパイピン処理を施します。そして同じく片倒ししてステッチを入れるのですが、脇の裾から袖口に向かって入れていきます。しかし袖口に近づくにつれて入れにくくなります。ミシンの押さえがねが進まなくなるのです。なので、ギリギリまで進んだら一旦止めて袖口から入れていき繋げ合わせます。Wステッチなのでこれを2回繰り返します。ステッチは幅が全てなので神経使います･･･。

最後に袖口にカフスを取り付けます。

こうしておおよそ形になってきました。（襟付け～脇縫いまでほぼ画像撮り損ねています･･･）