リーグ戦6試合目にしてインテルは初めて”強豪”と呼ばれるチームとの対戦です。
近年のアタランタの強さは凄まじく、もはや中堅クラブで片付けられません。常に上位争いをしており、スクデットも十分に狙える紛れもない”強豪”です。
激戦必至のこの一戦は結果的に2-2で引分けました。
先制はインテル。バレッラのクロスにラウタロがダイレクトボレーを叩き込み、開始僅か5分の電光石火でした。ホームのインテルが早々に先制しますが、その後アタランタがインテルを攻め立てます。
この試合のキーマンはマリノフスキです。30分には同点に追いつくスーパーミドルを決め、その直後にも2点目の起点となるミドルを放ち存在感抜群のプレーを見せつけました。
後半に入り、インテルは交代カードを使って同点を目指し攻め込む時間も増えます。そして71分、ついにスコアを同点に戻します。ディマルコがPAに侵入しそのままシュート、GKが弾いたこぼれ球をジェコが押し込みました。この試合でもベテランの得点嗅覚が冴え渡ります。
同点のまま一進一退で終盤へ。またしてもマリノフスキの鋭いシュートがありましたが幸運にもポストで失点を逃れます(紙一重・・・)。
終了間際にはインテルがPKを獲得し勝ち越せる最大のチャンスが訪れます。キッカーはディマルコ。しかしキックはクロスバー直撃で失敗に終わりタイムアップです。
あのPKさえ決まっていれば・・・。そう思うインテリスタも居るでしょう。しかしディマルコを責める事は出来ませんし、引分けと言う結果をポジティヴに捉える事が大切だと思います。
内容的にはほぼ互角の両チームで、負けてもおかしくなかったのですから。改めてアタランタの強さが本物であり手強い相手だと再認識できました。
アタランタを始め、現在好調をキープしているナポリは無傷の5連勝、ミランもスペツィア戦を逆転勝利で5勝目を挙げています。ローマ、ラツィオ、ユヴェントス辺りも今後優勝戦線に加わって来ることを想定すると、今シーズンのセリエAは近年希に見る混戦模様の予感がします。
インテルは中2日でCLシャフタール戦、来月はサッスオーロ戦、ラツィオ戦、CL、ユヴェントス戦が控えています。
CLに参戦する以上選手層が大きく影響してくる訳ですが、現状のインテルは昨シーズンまで構想外とされていた選手も出場機会を与えられ、各ポジションを上手くローテーションしながら戦っています。ただしCBを除いては・・・。一番の懸念はDFラインの負担です。
バストーニ、デフライ、シュクリニアルは替えの効かない不動の存在です。控えのラノッキア、コラロフ、ダンブロージオは些か頼りなく、ビッグマッチでの起用はかなり怖いです。
ボローニャ戦のように大量点を奪えれば主力を休ませる事も出来るので、シャフタール戦やサッスオーロ戦での攻撃爆発に期待しつつ、ラツィオ戦、ユヴェントス戦ではベストメンバーで勝利を目指してもらいましょう。
今日は本当に負けなくて良かった・・・。
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