遂に開幕したCL【2019-20】シーズン。
インテルはグループFのバルサ、ドルトムント、プラハと同組に入り、激戦必至のいわゆる「死の組」と呼ばれる厳しい顔ぶれのグループです。
その初戦はホームでグループ最弱と目されるプラハ戦。バルサとドルトムントが居る以上プラハ戦は勝利が必須となる。
グループF 第1節 インテル×プラハ
インテル【30-5-2】 プラハ【4-3-1-2】
冒頭にも書きましたが決勝トーナメント進出を目指す上では、プラハ戦の勝利は必須条件です。しかし結果はドローで勝点2を取り逃してしまった。しかもギリギリ土壇場での同点ゴール。正直負けを覚悟していたファンは多かったと思います。
この試合のインテルはなぜこんなにまで苦戦したのか。
まず試合の入りからあまりにも低調な動きでした。格下だからと言ってあぐらをかいたのかプレスも弱く、攻撃時は後ろでボールを回すばかり。謎のパス交換を一通り終えるとルカク目がけてお粗末なロングボールを放り込むだけ。それでもルカクがしっかり収めていれば良いのだが、この日のルカクは殆どポストマンとしての役割を果たせなかった。むしろプラハ守備陣が分析して組織的にルカクを抑えていました。
前半だけ見てても決定機はセンシからのセットプレーかクロスのみ。嫌な予感しかせず、時折映るコンテの表情にも納得です。
そして後半にとうとう先制点を奪われ一気に苦しくなったインテル。
時間が進むにつれて、ガムシャラにも点を獲りに行く姿勢が見え始めて、ようやくチャンスらしいチャンスを作った・・・だがしかしそれでは遅いのです・・・。
日本代表じゃあるめーし、窮地に立たされてから慌てないでくれ(笑)
この試合でも感じたがルカクとのコンビはラウタロよりもポリターノの方が断然良いと思いました。もちろんラウタロのポテンシャルは疑いの余地はないが、現段階ではポリターノの方が機能していると言わざるを得ない。得点の起点となったFKを奪ったのもポリターノの仕掛けからだったし、ドリブルで仕掛けられる選手は先発で起用すべきではないだろうか。
それでも引分けに持ち込めたのは、この試合の出来からすれば良しとしましょう。内容からしても負けてても何ら不思議はなかったので。
この試合も好演出を連発していたセンシの存在は非常に大きい。チャンスはほぼセンシのキックからだし、最後の最後ルカクに合わせたクロスもドンピシャだった。後は決定力のみ。何度見てもあそこは決めて欲しかった・・・。
この試合後、色々な記事で「プラハは強かった」みたいなものを目にするが、それは的外れです。プラハの実力は認めるが、仮にもリーグ王者でCL本戦に出てくるチームはこの位の力はあって当然です。それでもインテルと比べれば圧倒的戦力差は周知の通り。どんな状況であれ「勝てる相手には確実に勝つ」戦いをしなければなりません。バルサ、リヴァプール、ユーヴェなどとの差はそこが大きいと思います。その辺はコンテがしっかりチームに叩き込むはずです。
とにかく不完全燃焼に終わったCL初戦だったが、もう1試合のバルサ×ドルトムントも引分けに終っただけに勝ちきれなかったのは非常にもったいないし、インテルとしてはかなり苦しくなりました。
次は10/2にカンプノウでのバルサ戦。
この日のプラハのような闘争心で挑み、勝点3を持ち帰ってもらいたい。