サレルニターナ就任3年目のシーズンが終わりました。シーズン結果を振り返ります。
セリエA順位表
ユヴェントスのリーグ連覇を遂に阻止、インテルが10年ぶり3度目のスクデットを獲得しました。最後までもつれ込んだ3チームによるスクデット争いは近年希に見る激戦シーズンでした。最終節に逆転で2位浮上を果たしたのはユヴェントス、3位スペツィアは悲願達成ならずでした。昨シーズンと同じ4位フィニッシュを果たしたサレルニターナですが、上位3チームとの差は歴然たるもので、現時点では分厚い壁が存在します。5位ナポリ、6位ミランまでがセリエA第二勢力と言ったところでしょうか・・・。
シーズンスコア
最終的に4位に入りましたが、開幕当初は散々たる内容で最悪解任も頭をよぎりました・・・。しかし『システム変更』と『スタメン入れ替え』で窮地を脱します。フォーメーションを4-3-3に変え、LWGにエヴァンデル、1トップにヴラホヴィッチを抜擢します。するとこれが当たり10月以降はこの2人がチームの中心になりました。そして冬のメルカートでオドイの昇格も見事的中し即戦力として攻撃陣を救います。
そして3月~5月にかけてエスポージトの決定力も見過ごせません。38歳になり流石に限界が来ていると感じた事もありましたが、終盤に見せたゴールショーは圧巻です。
結果して前半戦は10勝3分6敗、後半戦は14勝4分1敗の結果になり、軌道修正出来た事には満足しています。しかし序盤に失ったポイントがあまりにも多く、「CL出場権」を得る事は到底叶いませんでした。
過去3シーズンを比較してみると、史上最悪のスタートえお切った今シーズンでも終わってみればほぼ全ての面で向上している事が分かります。
ゴールランキング
得点王にはインテルのサンチェスが唯一の20点台に乗せ堂々受賞です。終盤に荒稼ぎしたエスポージト3位にランクインしました。
アシストランキング
アシスト王には3年連続でゲレイロが受賞します。チームトップは6Aを記録したエヴァンデルでした。
個人タイトル
シーズンベスト11
スクデットチームのインテルからはサンチェスのみで、4位サレルニターナからはエスポージトを始めとした3選手が選出されています。さらに驚きなのが2位ユヴェントスからは選出ナシ・・・。違和感しか残らないベスト11でした笑。
コッパイタリア 結果
準々決勝で敗れ去ったコッパイタリアはインテルがユヴェントスを下して優勝し、国内二冠達成です。
CL 結果
スパルタク・モスクワがリヴァプールを僅差で破り、なんと初のビッグイヤー獲得です。さらに驚きが決勝までドルトムント、ユヴェントス、PSGを倒して来ていることです。ML史上最大級のジャイアントキリングですね・・・笑。
EL 結果
サレルニターナは2大会連続でグループステージを突破します。そして昨シーズンに続きラウンド32でソチを撃破しますが、ラウンド16では圧倒的格上レヴァークーゼンに対し善戦はするも敗れてしまい、今大会もベスト16止まりに終わりました。
CL決勝カードでもおかしくない組合せがELで実現します。互角の戦いを演じた両チームはPK戦の末にバイエルンが勝利しEL初制覇です。そして昨シーズンに続きドイツ勢の強さが際立ちます。
シーズン個人成績
今シーズンに大きく飛躍したのがエヴァンデル、ギャラガー、ラスパドリの3人です。エヴァンデルはLWGへのコンバートが当たり二桁得点を記録します。ギャラガーはトップ下で出場機会を増やし5G5Aの活躍でポジション争いに勝利しました。ラスパドリは6得点の結果を残し17歳としては上出来な結果と言えます。CF、ST、LWGなどあらゆるポジションでプレー出来る事も大きな武器です。
対して大きな期待に反して結果を残せなかったのが、パリージ、ロンバルディ、フリアン・アルバレス、モンチーニです。
パリージとロンバルディは昨シーズンの主力であり、今季も同様の活躍を求めレギュラーとして起用しました。しかしシーズン序盤の不振により序列を下げられ控えと言う立場へ変わりました。レンタル加入のフリアン・アルバレスとモンチーニは見ての通り最大級のインパクトを残す事は出来ず終い。ノア・ラングのような当たりは希なのでしょうかね・・・。
シーズンスタッツ
チームトップのスコアラーは38歳エスポージトの24得点。開幕当初から中盤にかけては20台はおろか二桁得点も怪しいと正直思っていました。それでも脅威の決定力をシーズン終盤に発揮したことは流石の一言です。時点でヴラホヴィッチ、オルソリーニ、エヴァンデルと続きました。エヴァンデルはシーズン序盤の活躍からすれば20近くまで行くんじゃ・・・と密かに思っていましたが、そう甘くはないようです。
そして深刻な問題なのが、試合開始15分までの失点が最も多く12失点を記録したことです。確かに思い返せば2分とか3分とか10分立たずに失点するシーンが目立った気がします。自分自身の集中力の欠如もあるのでしょうが、やはり守備陣の(特にCBの質)問題も避けられません。即戦力として加入したボニファーツィもレンタル終了でチームを去るので、新たなCBの獲得が最優先事項となります。
クラブランキング更新
サレルニターナは113位から76位に上昇です。2年連続4位なのか何が影響したのかは分かりませんが、凄まじいジャンプアップです。
決断の時
ML20年目にして遂にこの時が来てしまいました。
このML奮闘記の主役として共に戦ってきたセバスティアーノ・エスポージトが今シーズン終了後の引退を表明しました。
MLにおいては30台前半で引退する選手もいれば、40歳までプレーする選手もいて引退する基準は自分でも把握しておりません。漠然とですが、出場機会が激減したり結果が残せなくなってきたら表明するのかなと自分なりには思ってきました。しかし今シーズンのエスポージトの活躍を見ればその説は的外れかも知れません。
個人的にはまだまだ第一線で活躍出来ると思っていたので残念でなりませんが、受け入れるしかなさそうです。
ここで簡単にではありますが、エスポージトの通算成績をまとめましたのでご覧下さい。
セバスティアーノ・エスポージト 通算成績 2020-40
18歳時にSPALからウィカム・ワンダラーズに移籍し10シーズンもの間、エースとして君臨しました。在籍中はリーグ優勝6回、CL制覇2回、EL制覇1回、カップ戦優勝2回、得点王6回、ヨーロッパ年間最優秀選手4回選出など華々しい成績を収めました。
その後レンジャーズ、スペツィア、インテル、ベシクタシュ、サレルニターナと渡り歩き、6クラブに在籍し通算815試合出場、631得点、120アシストを記録しました。
個人的にエスポージトの最盛期はウィカム・ワンダラーズ在籍8年目からの3シーズンだと思っています。
所属クラブ別成績
気づけばウィカム・ワンダラーズに次ぐ在籍年数となったのがサレルニターナでした。インテル以外は中堅、及び弱小と呼ばれるチームであり、その中でこれだけの結果を残せた事に大きな達成感を感じます。
移籍金と総合値の推移
18歳の移籍金は総合値72で約12億。その後10年間で総合値が88に上がり移籍金も跳ね上がります。レンジャーズとスペツィアへの移籍は期限付きでしたが、40億~50億のレンタル料を考えると市場価格は軽く100億を超える計算になります。巨額の資金力を誇るインテルでは完全移籍を果たし、その額約80億。年齢や総合値を考慮しても破格と言えるでしょう。
引退試合
相手チームにはウィカム時代に共に戦ったクルセフスキの名前も。
シーズン目標 総括
経営陣:「KITARO、今シーズンの総括だ。結果的に昨シーズンと同じ4位で終えたが及第点を与える訳にはいかないな・・・。上位3チームとの差は歴然であり我々は目標とするCL出場権を獲得出来なかった。」
KITARO監督:「そこに関しては認めなければならないね・・・。」
経営陣:「CL出場権を得ると言うことは少なくとも3位以内に入らなくてはならない。もしくはEL制覇か・・・リーグ戦での好成績を収めることが今の我々には現実的な道だろう。」
KITARO監督:「セリエAでの戦いも勿論だが、ELでの戦いも悔しさが圧倒的に残ったシーズンだった。回りが思っている程、我々と欧州クラブとの差は無いと感じているよ。レヴァークーゼン戦でも本当に紙一重だったんだ・・・。」
経営陣:「・・・確かにレヴァークーゼン戦は勝利に値する試合を見せてくれた。しかし準々決勝に進んだのは我々ではなくレヴァークーゼンだった。この世界は結果が全てなんだ。」
KITARO監督:「・・・」
経営陣:「しかし我がクラブに就任以降、君は今シーズンに過去最高の成績を収めている事は我々は評価したい。勝点、勝利数、敗北数、全ての項目でほぼ上回っている。」
経営陣:「そこで君には新たに1年契約を用意した。引き続き我々の力になってもらいたい。そして来シーズンこそ悲願のCL出場権を叶えてほしい。」
KITARO監督:「クラブの私に対する敬意は伝わったよ・・・この話し喜んで引き受けよう。そして必ずCL出場権を獲得してみせるよ。」
こうして新たに1年契約を結ぶことになりました。
正直エスポージトの引退でモチベーションの低下が懸念されましたが、せっかく軌道に乗ってきたサレルニターナですので、もう少し楽しみたいと思います。
宜しければエスポージト引退後のML21年目もご覧頂ければ幸いですm(_ _)m
昇格・降格クラブ
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